電子機器

Electronics

電力ケーブル用Leicoupler®

特徴

Leicoupler®(レイカプラ)とは、誘導現象を利用して開発した弊社の「非接触電源装置」の総称です。送電線・電力ケーブル付近に設置することで、電力を発生・供給することができます。
鉄塔やマンホール内といった電源確保が困難な現場でも各種機器に簡単に電力を供給することが可能となります。

主な特長

1. 完全防水タイプの電源装置

2. 電力ケーブルにCTをクランプするだけで使用できます

DLC06:AC22Arms時に出力1Wを確保できます。
DLC15:AC33Arms時に出力1Wを確保できます。

3. 冠水するマンホールでの使用に対応しています

4. 常設・仮設どちらでも使用できます

常設時は停電に対処するため、CT2台による多重化をおすすめします。

5. 簡単に着脱できます

6. 最大出力15W

※DLC15の場合
※DLC06は最大出力6Wです。

7. 電磁誘導方式

ラインアップ

DLC06

20Aの通電電流で1Wの出力が可能で、最大6Wまで出力可能です。
通電電流が低い所でも蓄電装置を併用すれば,少しずつ電力を貯めて使用することもできます。

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構成品

構成品 内容
CT 高効率仕様分割型、ケーブル5m(防水コネクタ付)
制御BOX CT接続コネクタ1系統、DC出力コネクタ1系統、
メンテナンスコネクタ1個、各防水キャップ付
接着剤 容量10mL, 透明
ケーブルタイ 結束径φ14~65mm
接着剤 結束径φ14~65mm
(選択)
蓄電装置接続ケーブル
5m(1.25sq×2心、φ9.6mm)
両端:防水コネクタ
(選択)
DCケーブル
5m(1.25sq×2心、φ9.6mm)
制御ボックス側:防水コネクタ
標準セット 型番 内容
シングル DLC06-LS-01 CT1台、制御ボックス、接着剤、ケーブルタイ、選択式のケーブル

DLC15

最大15Wまで出力できる高出力タイプの電力ケーブル用レイカプラです。
制御ボックスを並列で使用することができ、並列運転の場合最大40Wまで出力することができます。

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構成品

構成品 内容
CT 高出力仕様分割型、ケーブル5m(防水コネクタ付)
制御BOX CT接続コネクタ2系統、DC出力コネクタ1系統、
メンテナンスコネクタ1個、並列接続コネクタ2個、各防水キャップ付
DCケーブル 5m(1.25sq×2芯、φ9.6mm) 制御ボックス側:防水コネクタ

※並列接続ケーブル2m(1.25sq×2芯、φ9.6mm、ヒューズ内蔵両端末防水コネクタ)は別売です。

標準セット 型番 内容
シングル DLC15-LS-01 CT1台、制御ボックス、DCケーブル1本、取扱説明書
ダブル DLC15-LW-01 CT2台、制御ボックス、DCケーブル1本、取扱説明書

仕様

仕様

DLC06 DLC15
外観
適用周波数 50/60Hz
適用ケーブル径 仕上がり外径φ100mm以下 仕上がり外径φ176mm以下
適用許容負荷電流 AC1000Arms以下 AC2000Arms以下
出力電圧 DC12V±10%
出力特性※ 1W/20A
※詳細は下記グラフ参照
1W/33A
※詳細は下記グラフ参照
[出力電力/ケーブル負荷電流] 最大6W(120Aで約6Wに達します) 最大15W(495Aで約15Wに達します)
並列接続機能 無し 最大接続台数3台、連続定格40W
防水性能 水深10m×1時間で異常なし(装置組立状態)%
使用温度環境 周囲温度:-10~+40℃
保証期間 2年間
サイズ Ct(1台):242mm×197mm×77mm
制御ボックス:162mm×168mm×95mm
CT(1台):335mm×300mm×110mm
制御ボックス:230mm×225mm×123mm
重量 Ct(1台):約8.5kg(ケーブル除く)
制御ボックス:約4.5kg
CT(1台):約7.5kg(ケーブル除く)
制御ボックス:約8kg

※目安値です。CT2台の場合は1台の2倍の出力が得られますが最大出力は各機種の最大値に依存します。

出力特性

※装置の供給能力はCTをクランプしたケーブルの通電電流に依存します。事前にケーブル通電電流とご使用される負荷機器の消費電力をご確認下さい。なお、1Wを下回る領域では回路のロスが支配的となり、比例関係が成り立たなくなりますのでご注意下さい。

並列接続機能について ※

※DLC15のみ、DLC06は並列接続機能を有しておりません。
レイカプラ1台で負荷機器の要求電力に足りない場合、製品を複数台接続させることで、出力電力を増加させることが可能です。

並列運転性能

接続台数 効率 定格出力(連続)
3台 90%以上 最大40W

※定格以上の負荷を接続しないでください。保護機能が作動して出力が遮断されることがあります。
※1つの負荷に複数のDC出力を接続しても電力加算されませんので注意してください。

設置方法・設置例

電力ケーブルへの設置方法

STEP1 CT(DLC15の場合)を電力ケーブルへ

  • ①CTを開いて電力ケーブルへクランプ

  • ②バンドでCTの周囲を固定

  • ③白い防水筒をスライドさせる

  • ④ストッパーを取り付ける

STEP2 CTとDCケーブルを制御ボックスへ

使用例 (マンホール内監視装置の電源)

電力ケーブルにCT部をクランプした状態
(撮影時は水を抜いています)

オプション

出力地中用無線データロガー(ALC-LB1)特性

地中用無線データロガー(ALC-LB1)はLeicouplerを電源として駆動する(*)無線式のデータロガーです。
無線機能搭載でマンホール蓋を開閉することなく、マンホール内のデータを地上で収集可能です。浸水するマンホール内での利用を想定して、完全防水仕様としています。
*本製品の電源はLeicouplerのみに直結してご使用いただけます。

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構成品

構成品 内容
ロガー本体 マンホール内に設置してセンサ測定値を記録。
無線機能によりマンホール外に保存データを送信。
電圧センサへ12V電源供給可能。アンテナケーブル(10m)が付属します。
無線器(地上側) 地上でのデータ収集に使用。
専用ソフト「Dy-term」付き(PCは別途ご準備ください)
電源ケーブル 本体と電源を接続するケーブル。接続形態に合わせ3種類を用意。
(両端コネクタ付、片端口出し品、AC接続用)
VCT 2C/1.25sq×2m
センサ接続ケーブル ロガー本体とアナログ電圧センサを繋ぐケーブル。
センサ側端末は口出し状態。
VCT 3C/1.25sq×5m
接点接続ケーブル ロガー本体と接点センサを繋ぐケーブル。
センサ側端末は口出し状態。
L-VCTF 25C/0.5sq×5m

仕様

本体仕様 データ記憶容量 測定間隔30分×13ヶ月分 ※1
測定間隔 1秒~24時間(全CH共通)
電源 DC12V±10%(2極コネクタ×1口)
防水性能 水深10m×1時間(装置組立状態)
サイズ、重量 160×205×100㎜,3㎏
無線部 規格 ARIB標準規格STD-T67準拠
使用周波数帯域 429.250~429.7375MHz
変調方式 LoRa変調またはFSK変調
通信速度 LoRa:12~245bps  FSK:4800bps
電圧センサ接続部 接続数 8個(3極コネクタ×8口)
センサ電源 DC12V±10%
定格電流(8ch計) 定常時1.4A  突入時5A
測定レンジ 5Vor10V(分解能1mV,±0.5%rdg,±5dgt)
接点センサ 接続数 4個(5極コネクタ×1口)
使用温度環境 open判定:10kΩ~  close判定:~200Ω
保証期間 open時:”0”  close時:”1”

※1 センサ接続数(最大12個)に依存しません。

設置例

蓄電装置

電力ケーブル用Leicoupler等の電源から得た電力を貯めておき、負荷の大きな機器に直流電圧を供給するものです。
*装置の充放電時間は温度や負荷、劣化具合に応じて変動します。

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性能及び機能

性能 性能 内容
入力 入力電圧 DC12V±10%
入力端子 2口(コネクタ)
充電電力 各入力6Wまたは15W自動切換え
対応Leicouple 全種(DLC06,DLC15)
出力 出力電圧 DC12V+20%,-10%
出力端子 1口(VCT2-3.5sq×5m 直出し, 外径φ11.8mm)
充放電容量 約4.5Ah at25℃(グラフ参照)
最大出力電流 10A
全般 内蔵バッテリ リン酸鉄リチウムイオンバッテリ
耐水性 水深10m×1時間で異常なし
使用温度 -10 〜 +40℃
大きさ 197mm×140mm×170mm
質量 約4.5kg

充放電容量および出力電圧

装置の充放電時間は温度や負荷,劣化具合に応じて変動します。図は満充電状態から充電停止させて放電した場合の出力時間です。ご使用の際は図の出力時間を参考に,システムの負荷電力および電源能力を設定して下さい。